国営セコムがおうちに来た話
特定の企業名が入っていますが全然けなすとかそういう意図はないです。
なんならセコムじゃなくても綜合警備保障とかでもいいと思う。好きな警備会社を入れてね!!
国営警備会社。みんな大好きポリスメン。そうそれは警察法2条1項の定めるところにより、個人の生命、身体および財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧および捜査、被疑者の逮捕、交通の取締りその他公共の安全と秩序の維持を責務とする組織、または公務員のことなんです(Wikipediaより一部抜粋)。
ぶっちゃけ警察官とかパトカーとか見るとビビるじゃないですか。僕はメチャクソビビるんですけど。ビビるんですけど!!!
今回はそんなポリスメンがガチ編成でおうちに来た話をします。
今回の登場人物は中3のときからの友人のDくんと警察官のおじさんと警察官のおじさんと警察官のおじさんと警察官のおじさんと警察官のおじさんと警察官のおばさんだ。
Dくんはゲーマーでアホなのだがそれでも気が置けない友人で帰省する度に会っている。たぶん彼女より会っていると思う。お互い彼女はいないので当たり前なのだが。あといつも呼び捨てなのに君付けするのなんかイラつくからDと呼び捨てにする。
警察官のおじさんと警察官のおばさんは初めて会ったので名前も知らないが優しかったのできっといい人なんだろう。人の第一印象で人格をすべて決め付けるのは得策ではないがいい人ということにしておく。
事の発端は2017年2月中旬。Dと僕はしょっちゅうSkypeで話している。それはゲームであったり恋愛相談であったりテスト勉強であったりする。この時僕たちは試験勉強とレポートに追われていた。僕は組織学のレポート、Dは進級のかかったテストだ。そこそこ順調に進んでいたがそれでもつらいものはつらい。お互い疲れたら鼓舞するようにしてなんとか半分ほどは凌いだ。
ここでアクシデントが起こった。僕がインフルエンザになったのである。しかしDには俺が勉強してるか見ていてくれと頼まれていたのでちょっと話したら寝ようと思っていた。結局三時間ゲームをして寝た。次の日、電話に出ない。その次の日、3時間待たされたあと2時間ゲームをして寝た。
もうだめだー(某ラッコ風)
だめなのである。無理だ。こいつは学費が500万以上だということを自覚しているのか。してるのか????なあオイ!!!!!見てるかハゲ!!!!!!!!!!童貞!!!!!!!!!!!!!!!!!
失礼。まあこのような心境だった。ガチ切れである。
これ以上関わると僕のメンタルが危うい。何を隠そう豆腐メンタルである。しかも一昨年に一回崩れた豆腐を無理やりボンドでくっつけているような状況なのだ。ていうかもう自分の存在意義とか自問自答し始めた。これは自殺案件だしちょっと外界からの連絡を絶って精神を安定させよう。他人はじゃがいも作戦です!ぱんつぁーふぉー!
いやぱんつぁーふぉーもクソもないんだけど。
とりあえずスマホのSIMカード抜いて隠居したつもりでゆっくりと勉強したりご飯を作ったりしていた。平和であった。
しかし平和も長くはなかった。突然の来訪者である。
時刻は22時。作戦開始後24時間も経っていない。いやこれDかその友達が来たんか?マジでそういうことするん??とか考えていた。波乱の始まりである。
「警視庁○○交番ですがーSさんでしょうかー?」
は????????????え?????
なんかしたっけ??????????????いやだってきょういえからでてないしだってほらえまってなんだけうそまじいやなんもしてないしいやしたかおうだんほどうじゃないとこおとといわたっちゃたっあsfdgshfgmhbんvbnあwrせrつゆgljdんfjg
ドアの前で立ち尽くす僕。一歩も動けない。というか腰が抜けて立てん。
「Sさーん!!!!!だいじょうぶですかー!!!!!!」
大丈夫じゃねえよ!!!!!!!!!!!
現在進行形で大丈夫じゃねえよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
主に家の前で警察官がいることが!!!!!!!!!!!!!!!!!
大丈夫じゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ガクガクの膝でなんとかドアまでたどり着き鍵を開ける。こんばんはポリスメン。
「Sさんですか?立てませんか?」
これは驚いただけで大丈夫です。罪状はなんですか?とりあえず弁護士呼んでからでいいですか?
「実はですね。通報がありまして。」
あー詰んだ。人生詰みましたわ。心当たり無いけど。やっぱり一昨日横断歩道じゃないとこ渡ったからかな。
「実は新潟(出身地)からですね。自殺してるかもしれないからと要請がありまして。」
はーふんふんそうそうへーふーんじさつねーうんうんこころあたりしかないわー
「では服薬や自傷などはしていませんか?」
うーんしてない!してなーい!メンタル以外はちょっとぽちゃなあたり以外健康デス。
「では大丈夫ですね」「目的の人物と接触しました。自殺及びその兆候は今の所無しです。応援お願いします。」(無線)
はぁ????????!?!?!応援?!?!?!まだ来るの!?!?!?!?!?!?まじ?!?!?!?!?
「まだ人来るんですか?!?!」
「一応人の生死が懸かっていますのでできる限りのチームで当たるようになっています。」「はぁそうですか」
メンタルが死んだので頓服を飲んだ。薬飲もうとしてもポリスメンは自殺しそうだからって何もさせてくれなかったので最終的に両手上げて薬飲んだ。うーんこの。まあ状況が状況なので仕方ないとは思っている。
しばらく玄関で体育座りすると周期的に赤い光を放つものが見えた。あぁ…パトカーまで来たよ…。
かと言ってここでヘマをすれば警察で保護からの入院からの休学留年退学は既定路線。できるだけ健常者を装うように心に決めた。
「こんばんは〜」
優しそうな私服のおばさんが来た。きっと心理士かカウンセラーだからこの人をなんとかすれば
「刑事です〜」
詰んだ
いやめっちゃいい人っぽいし優しそうなんだけどこの人の裁量で僕は保護されるかもしれない。
そうしたら留年しちゃうかもしれない。退学しちゃうかもしれない。しちゃうかもしれないからしちゃうかもしれない。
うーん詰んだ。もう詰んだので諦めて淡々と応じるしかない。はあ。
この後はテンプレ通りの氏名実家の住所氏名実家の住所後色々あったけど忘れた。
「ま、元気そうなので安心しました。警視庁ではそういうことの相談も受け付けているので何かあったら来てね!」
多分行かないしいけるほどの気力があるうちは相談することもないし。
そうして深夜の来訪者たちは去って行った。野次馬でこっちずっと見てた近所のジジイは許さんからな。
書いているうちにDへの怒りは再燃して来たし遊びまくってすいませんでしたの一言もないしなんなんだ。
結局進級できたしええやろwとか言うし…。
今年度はせめて追試5個だったわwとか言わないで過ごしてほしい。あと警察呼ぶのはやめてほしいマジで。メンタルの追い討ちがハンパないから。
でもやっぱりそれなりの事ではちゃんと動いてくれるんだなと思い交通課の理不尽な取り締まりから育まれた偏見は少し和らいだ。